中国人の友達とのe-mailは基本英語。そこに中国語のふりかけをかけている感じだ。最近は少しずつ中国語量が増えてきた。まだ英語との併記必須だけど。
さて先日貰ったメールがどうもよく分からない。
ので、「ここんとこ中国語で書いてくれない?」と言って中国語で貰ったけど、英語の時と変わらずよく分からない。むしろ彼の英語は元の中国語に実に忠実に書かれている。誤訳はない。別に特別難しい文でもない。
のに、なんだこのキモチワルイ感じは?
丸一日考えて気が付いた。
この英語及び中国語を日本語にすっきり訳すと、実に典型的な
社 交 辞 令 の文言になるのだ。
つまり、表面的な言葉の意味は分かるんだけど、そこに含まれている意味との温度差が発生する可能性がある言葉だったということ。
相手が日本人だったなら、その場の状況とか関係性とか距離感をぱっとつかまえて、その言葉をどの程度まで額面通りに受け取れるのか、私は瞬時に把握出来たはずなのだ。この場合、言葉の発し手は中国人。だから、日本人感覚で言っているのではないことには無意識に気づいていて、だから「キモチワルイ」になってたということなんだと思う。なーるーほーどー!気づいた私、偉いぞ。
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言葉をやりとりしてコミュニケーションが取れるためには、言葉だけが分かっててもダメなんだよなあ。バックグラウンドの相手文化への理解がある程度出来ないとスムーズに進まないということをしみじみ感じた出来事でした。
現時点では分からないポイントが見つかっただけで、相手の真意はまだ確認してないんですけど。のですぱっと訊いてみようと思います。
「ねえ、それって社交辞令なの?」
たぶん普通に率直に書いているんだと思うんですが、それでも一言そうやって確認を取りたくなっちゃうとこで、私の言語感覚ってほんと日本人なんだなあと思いました。「社交辞令なの?」って訊くこと自体は日本人的じゃないんですけどね。