もともと国語は得意だったのに古文はなんか上手くいかずに悩んでいて、高3になる直前の短期講座で古文を習った(当時)代ゼミの黒須宣行先生の授業で目から鱗が落ちた。
文法をしっかり頭に入れれば古文はちゃんと読めるし意味も分かる。味気なくてつまらないと思っていた文法が実は超強力な暗号解読表だということに気づいてから、古文が大好きになったし実際成績も嘘みたいに上がった。まさにブレイクスルーを体験した出来事だった。
古文が大好きになって、ついでに黒須先生のファンになって過ごした高3の1年間。他にもファンの学生はいて講師室に入り浸っていたが、私はそういう「追っかけ」にはならなかった。いつでも完璧に予習して1列目に座り、いつ当てられても何でも答えられるようにしていたから、実際質問しに行くことはすごく少なかった。どうせなら先生を唸らせるようなレベルの高い質問をしなきゃという思いが原動力になっていたように思う。現国の笹井先生もかなり好きで楽しくて、受験直前には国語だけならどこの大学でも入れるよと言われるまでに。
やっぱ愛のチカラってすごいのよ、マジで(笑)。
古典文法で文法の有用性を実感し、面白いと思って頭に入れていたおかげで、今NAFLのテキストで古文関連の話題が出てきても、文法用語に拒絶反応もなく敷居が高くなることもなく、すんなり読めている自分がいる。「12 日本語史/日本語教育史」のテキストを学習していたら、黒須先生のことを懐かしく思い出した。